近代児童文学の祖といわれる巌谷小波は、弊舗が店を置く滋賀県甲賀市水口町出身の書家巌谷一六の三男として、明治三年に生まれました。また、水口小学校の校歌「城山たかくあらずとも・・・・」は、小波によって作詞され、今なお人々に親しまれています。
小波は、多くの作品を、自身が編集する博文館発行の雑誌「少年世界」「日本昔噺」「日本お伽噺」など多くのシリーズを刊行しています。今日有名な『猿蟹合戦』や『一寸法師』や『桃太郎』などの日本昔話の多くは彼の手によって再生され、幼い読者の手に届いたもので、児童文学の開拓者というにふさわしい業績を残してきました。
「こがね丸」は、小波の児童文学の処女作で、近代日本児童文学史をひらく画期的作品と評されています。内容は、父を狐の策略で大虎に殺された茶色に金色の毛が混じった黄金丸という犬が、その考え方・生き方に共感する多くの仲間(牛・犬・鼠など)に助けられながら、仇討ちを成し遂げる児童向けの読み物です。
弊舗では、小波の児童文学に対する草分け的な活躍に想いをよせ銘菓として「こがね丸」を調製致しました。
滋賀県産日本晴から作られた米粉を100%使用し、白あんとクランベリーをはさみこみました。
こがね丸にちなんだ綺麗な黄金色が特徴の和菓子です。 |